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開催期間:2025年11月19日

窓の選び方が最重要!SW工法で「冬暖かく夏涼しい」を叶えるサッシ・ガラスの最適解|岡山のリフォーム・リノベーション会社 ギビングアース

SW工法(スーパーウォール工法)の家は、高性能パネルで壁や屋根の断熱を徹底しています。しかし、「せっかく高断熱にしたのに、窓際だけ寒い」「窓ガラスだけ結露する」といった悩みを抱える方が少なくありません。

なぜなら、窓は、家の中で最も熱が出入りする最大の弱点だからです。どんなに高性能な断熱材を使っても、窓選びを間違えると、その性能は半減してしまいます。

この記事では、工務店ギビング・アースが、SW工法の真の性能を引き出すために不可欠な窓の選び方を、サッシとガラスに分けて徹底解説します。

窓の断熱性能を数値で判断する知識と、費用対効果の高い最適な窓を知り、冬暖かく夏涼しい、ストレスのない快適な暮らしを実現しましょう。

SW工法における窓の重要性

SW工法の家では窓が非常に重要な役割をになっています。


高性能住宅の盲点

一般的な住宅では、熱の出入りは窓から約60%を占めます。SW工法は壁の性能が高い分、窓の熱損失の割合がさらに高くなります。つまり、窓からの熱損失を防ぐことが、SW工法の「高気密・高断熱」を活かすための最優先課題なのです。

結露・カビ対策にも直結

窓の断熱性が低いと、窓ガラスやサッシが冷やされ、室内の水蒸気が水滴となって結露します。この結露は、カビやダニの発生源となり、アレルギーの原因になるだけでなく、窓枠や建物の寿命を縮める原因にもなります。

断熱性能の指標「U値」とは?

窓の断熱性能を示す指標がU値(熱貫流率)です。 U値は、熱の伝わりやすさを示しており、数値が小さいほど熱が伝わりにくく、断熱性能が高いことを意味します。高性能住宅を目指すなら、窓のU値にこだわる必要があります。

1. サッシ(窓枠)の最適解:熱を伝えにくい素材選び

窓の熱は、ガラスだけでなく、枠からも逃げています。サッシの素材選びが非常に重要です。

(1)絶対避けたい「アルミサッシ」

アルミは熱伝導率が高く、外の冷気をそのまま室内に伝えてしまいます。冷たい外気がアルミ枠を伝って室内に入り込むため、窓枠全体が冷やされ、熱橋(ヒートブリッジ)となりやすく、結露の最大の原因となります。

(2)高性能住宅の標準「樹脂サッシ」

アルミと比べ熱伝導率が約1,000分の1と非常に低く、断熱性に優れます。SW工法などの高性能住宅では、熱を伝えにくいオール樹脂サッシを標準とすべきです。結露も発生しにくく、快適な室内環境を保てます。

(3)デザイン性と耐久性を両立「複合サッシ(ハイブリッド)」

室外側は耐久性の高いアルミ、室内側は断熱性の高い樹脂としたサッシです。耐久性とデザイン性を兼ね備えますが、断熱性はオール樹脂にやや劣ります。

ギビング・アースの提案: 徹底した断熱性能と結露対策を求め、SW工法の性能を最大限に引き出すためには、「オール樹脂サッシ」を推奨します。

2. ガラスの最適解:複層ガラスの種類と選び方

窓の大部分を占めるガラスの性能が、体感温度を大きく左右します。

(1)最低限の性能「ペアガラス(複層ガラス)」

2枚のガラスの間に空気層を持つ構造で、一般的な単板ガラスよりも断熱性は向上します。しかし、高性能住宅では、このレベルでは熱損失が大きすぎます。

(2)必須の省エネ対策「Low-E複層ガラス」

ガラスの間に特殊な金属膜(Low-E膜)をコーティングしたものが、Low-E複層ガラスです。

  • 冬の断熱: 室内側の熱を反射して室外への放出を防ぎます。
  • 夏の遮熱: 室外からの日射熱を反射して室内への侵入を防ぎます。

ギビング・アースの提案: 岡山の気候では、日射熱を遮る「遮熱Low-E」と、熱を逃がさない「断熱Low-E」を、方位や用途によって使い分ける設計の工夫が非常に重要です。特に西面や南面には遮熱タイプを選び、夏の暑さ対策を徹底します。

(3)究極の性能「トリプルガラス」

3枚のガラスの間に2層の空気層を持つ構造で、極めて高い断熱性能(U値が小さい)を発揮します。コストは高くなりますが、寒冷地や窓の面積が大きい場合は、費用対効果を考慮して導入価値があります。

3. 設計段階で考える「窓の配置と大きさ」

窓は単なる「部品」ではなく、「設計」の一部です。窓の性能だけでなく、配置や大きさも温熱環境を大きく左右します。

  • 冬の採光(南面): 太陽光を最大限に取り込み、暖房の補助とするため、南面の窓は大きく設計します。
  • 夏の遮蔽(西日・東日): 西日や東日は深く差し込み、室温を急激に上げるため、窓の大きさを制限したり、庇(ひさし)を深く設計するなどの対策が必須です。


ギビング・アースの設計思想: 窓の性能と配置をセットで考え、太陽や風といった自然の力を活かすパッシブ設計を組み合わせることで、機械に頼りすぎない快適な温熱環境を実現します。

まとめ|SW工法の性能は窓選びで決まる

SW工法の高い断熱性能を最大限に引き出す鍵は、樹脂サッシLow-E複層ガラスを適切に選定することにあります。

窓選びは、結露を防ぎ、光熱費を抑え、快適な暮らしを実現するための最重要ポイントです。

ギビング・アースは、お客様の予算と理想に合わせた最適な窓プランをご提案し、冬暖かく夏涼しい、一年中快適な高性能住宅づくりをサポートいたします。窓選びを含めた高性能住宅の設計相談を、ぜひお気軽にご相談ください。