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開催期間:2025年11月16日

岡山の土地特性を活かすSW工法:地盤調査から考える最適な基礎と耐震設計|岡山のリフォーム・リノベーション会社 ギビングアース

岡山で高性能な家づくりを検討されている皆様へ。「SW工法(スーパーウォール工法)」の高い断熱性や気密性には魅力を感じるものの、「本当にこの地盤で大丈夫だろうか?」「地震への備えは万全だろうか?」という不安はありませんか?

岡山県は地域によって地盤の特性が大きく異なり、特に沿岸部や旧河川域では適切な基礎設計が不可欠です。

この記事では、工務店ギビング・アースが、岡山の土地特性(地盤)を深く理解した上で、SW工法のモノコック構造を最大限に活かすための基礎・耐震設計の重要ポイントを解説します。

地盤調査から設計、施工に至るまで、地域密着のプロがどのように安全性を確保しているかを知り、後悔しない家づくりのための確かな知識を得ることができます。

山の土地特性と地盤の重要性

まずは岡山の土地特性と地盤の重要性を見ていきましょう。

岡山の地盤は多様性が非常に高い

岡山県は、自然豊かな山間部から、古くから開墾されてきた平野部、そして児島湾干拓地旧河川沿いの土地まで、地盤の多様性が非常に高い地域です。

特に平野部の軟弱地盤や水分の多い土地では、家を建てた後に、建物が不均一に沈下する不同沈下や、地震時の液状化のリスクを考慮した特別な基礎・地盤改良が不可欠となります。

性能住宅だからこそ「足元」が重要

住宅の性能が高くても、足元となる基礎・地盤が不安定であれば、その性能は発揮できません。地震の揺れはまず地盤に伝わり、その力が基礎を通して建物全体に伝わります。

SW工法の高い耐震性能(モノコック構造)を最大限に活かすためにも、まず、その揺れを確実に受け止める強固な土台が必要です。

ギビング・アースは、地域の地盤データを長年蓄積しており、お客様の土地の特性に合わせた最適な基礎工法を提案することが可能です。

SW工法の耐震性能を最大限に引き出す設計プロセス

SW工法の耐震性能を最大限に引き出す設計プロセスを見ていきましょう。

(1)すべての始まり:「地盤調査」の徹底

家づくりにおいて、地盤調査は健康診断と同じくらい重要です。建築予定地の地盤の強さ、地下水位などを正確に把握しなければ、適切な基礎工法を選定することはできません。

  • ギビング・アースのこだわり: 弊社では、簡易的な調査で済ませるのではなく、より詳細なデータを取る調査方法(例:スウェーデン式サウンディング試験など)を採用し、地盤の状況を徹底的に可視化します。このデータこそが、設計の生命線となります。


(2)岡山の地盤に応じた「最適な基礎工法」の選定

地盤調査の結果に基づき、最適な基礎工法を選定します。

1. 地盤が比較的安定している場合

  • 基礎の種類: ベタ基礎
  • 特徴:
  • 基礎の底面全体で建物の重さを支える工法です。
  • 面全体で支えるため、SW工法のモノコック(面構造)と相性が良く、建物の重さを均一に分散させます。

2. 地盤が軟弱、または不同沈下リスクがある場合

  • 基礎の種類: 布基礎・杭基礎
  • 特徴:
  • 軟弱地盤対策として、基礎工事の前に地盤改良工事杭打ち工事が必要になります。
  • 家の重さを地下の固い地盤まで伝えることで、将来的な不同沈下(家が不均一に沈むこと)を防ぎます。


SW工法と基礎の相性: SW工法のモノコック構造が生み出す高い強度を地面に伝えるため、基礎と建物を強固に一体化させるホールダウン金物アンカーボルトの適切な配置が極めて重要です。

(3)モノコック構造による「耐震等級3」の実現

SW工法の最大の特徴は、構造用合板と高性能パネルで床・壁・天井を一体化させる「モノコック構造」です。これは、F1カーや航空機にも採用されている、非常に強度が高い構造です。

地震や台風などの外部からの力を、点ではなく面全体で受け止め分散させるため、建物全体が箱のように強固になります。

  • ギビング・アースの設計: 当社は、モノコック構造そのものの性能をフル活用し、国の定める最高水準の耐震等級3を標準として設計します。これにより、大規模な地震への備えを万全にしています。


(4)温熱環境にも配慮した「基礎断熱」

基礎は、外部の冷気や湿気が床下に伝わりやすい場所であり、熱橋が発生しやすい箇所でもあります。

  • 基礎断熱のメリット: 基礎自体を断熱材で覆い、床下空間を室内空間の一部として捉えることで、床からの冷えを防ぎ、SW工法の断熱性能を途切れさせません。
  • ギビング・アースの提案: 岡山の気候特性、特に床下からの湿気対策も同時に行うよう配慮した基礎断熱の施工方法を徹底し、一年中快適な温度と湿度を保ちます。

悔しないための設計チェックリスト

家を建てる前に、工務店に以下の点を確認しましょう。

  • 地盤調査データに基づいた説明があるか: 曖昧な説明ではなく、地盤の強度や特性を数値(N値など)で納得いくまで説明してくれるか。
  • 基礎工法は土地の特性に合っているか: 軟弱地盤であるにもかかわらず、安価な基礎になっていないか。地盤改良の提案根拠は明確か。
  • 耐震等級3の根拠を明確に示しているか: 単に「等級3相当」ではなく、計算書などで確認できるか。
  • 構造計算と温熱環境が連動しているか: 基礎の構造、断熱、気密を含めたトータルな性能を考えているか。

とめ|岡山の風土に強い、安心の高性能住宅を

SW工法の真の価値は、高い断熱性だけでなく、強固なモノコック構造と、それを支える確かな基礎設計にあります。

ギビング・アースは、岡山の土地を知り尽くしたプロとして、地盤調査から基礎・耐震設計まで一貫して高品質な家づくりを実践します。「安心・安全」は家づくりの大前提です。岡山の風土に強い、安心の高性能住宅を建てるために、ぜひ一度ご相談ください。