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開催期間:2025年11月04日

将来の間取り変更は可能?SW工法でリノベーションを前提とした家づくり|岡山のリフォーム・リノベーション会社 ギビングアース

家を建てる際、あなたは「完成した今の間取り」だけでなく、「10年後、20年後の家族の変化」まで想像しているでしょうか?

子どもたちの成長、独立、あるいは二世帯同居、在宅ワークの導入など、ライフステージの変化に伴って「必要な間取り」は必ず変わります。

しかし、一般的に高性能な家、特に壁で家を支える工法(モノコック構造など)は、「将来、壁を壊して間取りを変えるのが難しい」と思われがちです。

SW工法(スーパーウォール工法)は、その高い性能と耐久性から、「長持ちする家」の代名詞ですが、将来の大規模なリノベーションや間取り変更に対しては、本当に柔軟に対応できるのでしょうか?

岡山で「建てて終わり」ではない、未来を見据えた家づくりを提案するギビング・アースが、SW工法の特性と、リノベーションを前提とした設計の秘訣を徹底解説します。

取り変更の可否を分ける「工法」の基礎知識

まず、木造住宅における間取り変更の難しさが、どこに起因するのかを理解しましょう。

在来工法(木造軸組工法)と間取り変更

日本で最も普及している在来工法は、柱と梁で構造を支えるため、比較的間取り変更の自由度が高いとされます。

  • メリット 構造に影響しない壁(間仕切り壁)であれば、自由に撤去・新設しやすい。
  • デメリット 逆に、壁の強度に頼らないため、耐震性を確保するために筋交いや構造用合板が必須であり、これらが配置された壁は撤去ができません。また、気密性・断熱性は施工者の技術に大きく左右され、性能の低い家では大掛かりな改修が必要になることもあります。

SW工法(モノコック構造)と誤解されがちな壁の役割

SW工法は、高性能なパネルで床・壁・天井を構成するモノコック構造です。面全体で力を受け止めるため、非常に高い耐震性を誇ります。

  • 誤解 「壁全体が構造体だから、一枚たりとも動かせない」と思われがちです。
  • 真実 確かに主要な外壁や、建物を支えるための耐力壁は動かせません。しかし、SW工法も在来工法の「柱と梁」をベースにパネルを組み込んでいるため、耐力壁ではない間仕切り壁は、将来的に撤去・移動が可能です。

重要なのは、設計段階で「将来動かす可能性のある壁」を耐力壁にしない工夫をすることです。

SW工法で「リノベーション前提の家」を実現する設計の秘訣

SW工法で将来の自由度を最大限に高めるには、家を建てる前の「初期設計」にいくつかの工夫が必要です。

仕切りを最小限にする「スケルトン&インフィル」の発想

リノベーションを前提とする家づくりの主流な考え方が、「スケルトン(構造躯体)とインフィル(間仕切りや設備)を分離する」という概念です。

  1. スケルトン(SWパネル): 高い耐震性・耐久性・断熱性を担う主要な構造体は動かさない。
  2. インフィル(間仕切り): 部屋を区切る壁は、構造とは切り離した非耐力壁として計画し、軽量かつ撤去しやすい素材で構成する。

これにより、外周のSWパネルの性能を維持したまま、内部の間取りだけを柔軟に変更することが可能になります。

備配管のメンテナンスと変更性を考慮する

間取り変更の際、壁の撤去よりもネックになりやすいのが、水回りの移動です。

  • 給排水管の計画 将来、キッチンや浴室、洗面台を移動する可能性がある場合、配管のメンテナンスや変更がしやすいように、床下の配管ルートを計画する必要があります。
  • パイプスペース(PS)の活用 水回りが集中するエリアに、あらかじめ配管を通すためのスペースを確保しておくことで、将来的に壁を壊すことなく配管の移動やメンテナンスが行いやすくなります。

将来の熱負荷を見越した「全館空調」のダクト設計

SW工法は全館空調との相性が抜群ですが、間取り変更の際に空調計画も再検討が必要です。

  • 空調の事前設計 最初から「将来は部屋を分ける(増やす)」ことを見越して、空調のダクトや吹き出し口の設計に予備のルートや拡張性を持たせておくことで、リノベーション時の空調工事費用を抑えられます。

SW工法のリノベーションにおける最大のメリットと注意点

SW工法でリノベーションを行うことは、在来工法に比べていくつかの大きなメリットがあります。

最大のメリット】「性能」を壊さずに「間取り」だけを変えられる

在来工法の家をリノベーションする場合、間取り変更と同時に、断熱材の入れ替えや気密工事を行うケースがほとんどです。これには膨大なコストと工期がかかります。

しかし、SW工法の家は、高性能なSWパネル(スケルトン)がしっかりと残るため、間仕切り壁を撤去しても、気密性、断熱性、耐震性といった家の「コア性能」が揺らぎません。

つまり、リノベーションのコストを「間取りと内装の変更」に集中させることができるため、トータルコストを抑えやすくなります。

取り変更時に注意すべき「気密層の補修」

SW工法の家で間取り変更を行う際の最大の注意点は、「気密層を絶対に破らない、破った場合は完璧に補修する」ことです。

  • 壁の開口 新たにドアや窓を設ける、あるいは配線を壁に通す際など、SWパネルに開口部を設ける場合は、パネルの性能が落ちないよう、専門的な知識に基づいた気密テープや防湿層の処理が不可欠です。


この点で、新築時と同じ工法を熟知した施工会社(ギビング・アース)にリノベーションを依頼することが、将来的な安心を保証します。安易な業者に依頼し、気密層が破れて壁内結露が発生してしまえば、家の寿命を縮めることになりかねません。

とめ:未来の家族構成に合わせて進化する「SW工法の家」

SW工法は、高い耐震性と断熱性を誇るモノコック構造でありながら、初期設計に工夫を凝らすことで、将来のライフステージの変化に柔軟に対応できる「リノベーション前提の家づくり」が可能です。

性能はSWパネルが守り、間取りは家族の成長に合わせて変えていける――これこそが、岡山で長く、快適に住み継がれる家の理想的な姿です。


ギビング・アースは、LIXILリフォームショップ加盟店として、SW工法の特性を知り尽くした新築・リフォームのプロフェッショナルです。

「将来、子ども部屋を間仕切りたい」「老後は1階だけで生活できるようにしたい」など、あなたの未来の夢や計画をぜひ私たちにご相談ください。高性能を維持しながら、間取りの自由度を高める最適な設計をご提案いたします。