お役立ち情報コラム
お役立ち情報コラム
COLUMN
  • お役立ち情報コラム
開催期間:2025年10月12日

気密測定とは?SW工法の“C値”が高評価な理由|岡山のリフォーム・リノベーション会社 ギビングアース

「冬は暖かく、夏は涼しい家に住みたい」―これは、家を建てる誰もが持つ願いです。近年、地球環境への配慮や電気代高騰の背景から、「省エネ性能」の高い住宅への関心が非常に高まっています。

では、快適で省エネな家は、具体的に何で決まるのでしょうか。

その答えこそが、「断熱」と「気密」という二つの性能です。これを数値で示したものが、C値(気密性能)Q値(断熱性能)です。この二つの指標を理解し、その測定結果にこだわることこそが、後悔しない家づくりの鍵となります。

この記事では、C値とQ値の基礎知識から、その性能を正確に測る気密測定のプロセス、そして高性能な住まいづくりを追求するギビング・アースが採用するSW工法(スーパーウォール工法)の高いC値の理由について詳しく解説します。

基礎知識:住まいの快適性を左右する二大性能、C値とQ値

高性能な家づくりには欠かせない「C値」と「Q値」。ここでは、この二つの重要な指標がそれぞれ何を意味し、なぜ住宅の快適性と省エネ性を決めるのか、その役割の違いも含めて基礎を解説します。


C値(気密性能)とは?:スキマの少なさを測る指標

C値は「相当隙間面積」と呼ばれ、建物の気密性を示す指標です。

家全体にある「隙間」の合計面積を、床面積で割って算出します。単位は「cm2/m2」です。

建物の気密性が高ければ、家から逃げる空気や、外から侵入する空気の量が減ります。そのため、C値は値が小さいほど、その住宅の気密性能が高いことを意味します。このC値を正確に把握するために行うのが、気密測定です。


Q値(断熱性能)とは?:熱の逃げにくさを測る指標

Q値は「熱損失係数」と呼ばれ、建物の断熱性を示す指標です。

これは、家全体から逃げる熱の総量を床面積で割った値で、値が小さいほど、その住宅の断熱性能が高いことを意味します。

C値とQ値は、家の快適性を高める両輪のようなものです。例えるなら、Q値は「蓋」、C値は「容器」の役割を果たします。どんなに厚い蓋(高断熱)があっても、容器に穴(隙間)が開いていては、中の熱(冷暖房のエネルギー)は漏れてしまいます。


なぜ気密性能(C値)が重要なのか?:断熱材を活かす土台

高い断熱性能(Q値)を持つ家を建てても、気密性能(C値)が低いと、その効果は半減してしまいます。これは、「ザルで水を汲む」ようなもので、せっかく高性能な断熱材を使っても、隙間から熱気が入り、暖気が逃げてしまうからです。

気密性が高まることで、以下の大きなメリットが生まれます。

  1. 計画換気の実現:隙間風に邪魔されず、家の中の空気を狙い通りに入れ替える「計画換気」が機能し、常に新鮮な空気を保てます。
  2. 結露の抑制:暖かい空気が壁内に入り込むのを防ぎ、壁内結露による構造材の劣化やカビの発生リスクを抑えます。
  3. 温度ムラの解消:隙間風によるコールドドラフトを防ぎ、部屋の上下や隣室との温度ムラを解消し、ヒートショックのリスクを減らします。

深掘り:C値を測定する「気密測定」のプロセスと基準

C値が重要だと分かっても、その数値をどうやって確認し、どの程度の値を目指せば良いか分からなければ意味がありません。ここでは、C値の根拠となる気密測定の具体的な方法と、高性能住宅の理想的なC値の目安を解説します。


気密測定とは?:測定方法をわかりやすく解説

気密測定は、住宅の完成後または完成直前に行われます。

  1. 専用の機械の設置:窓やドアをすべて閉め、測定専用の機械(気密測定器)を設置します。
  2. 強制的な加圧・排気:機械を使って室内の空気を強制的に排出し、建物全体を「負圧」の状態にします。
  3. 隙間風量の測定:負圧になった際に、隙間からどれだけの空気が外部から建物内に漏れ入ったかを測定します。この漏れ入った空気の量を基に、正確なC値が算出されます。

気密測定は任意であり、残念ながら日本の全ての工務店が実施しているわけではありません。しかし、高性能住宅を目指す工務店にとっては、性能を証明する必須プロセスとなっています。


C値の基準は?:高性能住宅の目安を知る

かつて国の省エネ基準ではC値の基準が設けられていましたが、現在はその基準が撤廃され、かなり緩い状況にあります。

しかし、真に快適で省エネな高性能住宅を実現するためには、C値の目安は以下の通りと考えられています。

・寒冷地(北海道・東北など) C値≤1.0cm2/m2
・その他の地域 
C値≤2.0cm2/m2


特に、
C値1.0は、高気密・高断熱住宅の専門家やユーザーが高評価する一つの理想的な基準です。この水準を達成することで、断熱材の性能を最大限に活かすことが可能になります。


ギビング・アースの強み:C値が高評価!SW工法の秘密

高性能住宅の理想的なC値1.0を高い確率で達成できるのは、徹底した工法と施工のこだわりがあるからです。ここでは、ギビング・アースが採用するSW工法(スーパーウォール工法)の仕組みと、当社がC値にこだわる理由をご紹介します。


SW工法とは?:高気密・高断熱を実現する仕組み

高性能な家づくりを追求するギビング・アースが採用しているのが、SW工法(スーパーウォール工法)です。


SW工法は、木造軸組工法に、高性能な断熱パネルをプラスした住宅建築システムです。この工法の最大の特徴は、「断熱材」が「構造躯体」の一部を兼ねている点にあります。


高強度な断熱パネルを隙間なく組み込むことで、家全体を魔法瓶のようにすっぽりと包み込みます。パネル同士の接合部には専用の気密テープや部材が使われ、徹底した気密施工を行うことで、高い気密性能(C値)が標準で実現されるのです。


ギビング・アースのC値へのこだわりと実績

ギビング・アースでは、SW工法のポテンシャルを最大限に引き出すため、C値への徹底したこだわりを持っています。

私たちは、C値を理論値で終わらせることなく、全棟で気密測定を実施しています。そして、お客様にその実測値をご報告することで、性能の透明性と信頼性を確保しています。

この取り組みの結果、ギビング・アースが手がけるSW工法の住まいは、前述の理想的な基準であるC値1.0以下を達成する実績が数多くあります。

高性能パネルと熟練の職人による丁寧な気密施工が一体となることで、「目に見えない性能」を確かな数値で証明し、お客様に本当の快適さをお届けしています。


まとめ:後悔しない家づくりのために、性能表示の重要性

C値の重要性、測定方法、そしてギビング・アースの取り組みについてご理解いただけたかと思います。最後に、家づくりにおける「性能」という視点での最終的なアドバイスと、次の一歩をご案内します。

C値(気密性能)とQ値(断熱性能)は、冷暖房費の節約や健康的な暮らしに直結する、長く快適に住むための鍵です。

家づくりにおいて、間取りやデザインも大切ですが、ぜひ工務店がC値などの性能値を「語れる」か、そして「測定し、公開している」かを確認してください。その姿勢こそが、その工務店が本当に性能にこだわっている証拠となるからです。

ギビング・アースは、C値測定を標準化することで、安心・安全で快適な高性能住宅を提供しています。

お客様の「なぜ?」にすべてお答えできるよう、実際のC値・Q値のデータや、SW工法の仕組みについて詳しく説明いたします。ぜひ一度、お気軽に資料請求や見学会にご参加ください。