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開催期間:2025年07月07日
湿気がたまる原因は何?根本から解決する夏の暑さ・湿気対策も紹介(前編)|岡山のリフォーム・リノベーション会社 ギビングアース
岡山市南区福田のリフォーム・リノベーション専門会社「ギビング・アース」(LIXILリフォームショップ ギビング・アース)です。
いつも弊社のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
今回は「湿気がたまる原因」を徹底解説します。
なぜ家に湿気がたまるの?考えられる4つの主な原因
湿気は目に見えませんが、確実に家の中にたまっていきます。その原因は一つではなく、複数の要因が絡み合っていることがほとんどです。
原因1:生活活動によって発生する湿気
私たちが日々暮らしているだけで、家の中では多くの水蒸気が発生しています。
- 調理・食事:煮炊きや湯沸かし、鍋料理などから大量の湯気が出ます。
- 入浴:浴室は家の中で最も湿気が発生する場所です。
- 洗濯物の室内干し:洗濯物に含まれる水分が、そのまま室内に放出されます。
- 人の呼吸や汗:就寝中など、人がいるだけで湿度は上がります。
- 観葉植物や水槽:植物の蒸散や水の蒸発も湿気の原因です。
これらの「生活由来の湿気」が適切に排出されないと、室内にどんどん蓄積されてしまいます。
原因2:家の換気不足
近年の住宅は気密性が高く、冷暖房効率が良いというメリットがあります。
しかしその反面、意識的に換気をしないと空気の流れが滞り、湿気がこもりやすくなるというデメリットも。
特に、2003年の建築基準法改正で義務化された「24時間換気システム」が設置されていない住宅では、換気不足が湿気の大きな原因となっているケースが多く見られます。
原因3:外部からの湿気の侵入
室内だけでなく、家の外から湿気が侵入してくることもあります。
- 床下からの湿気:地面からの湿気が、基礎の隙間や換気口から床下に侵入し、床材を通して室内に入り込むことがあります。特に日当たりの悪い土地や、水はけの悪い土地では注意が必要です。
- 雨漏り・壁内の結露:屋根や外壁の劣化による雨漏りはもちろん、壁の中で発生する「内部結露」も湿気の原因です。これは、室内の暖かい空気が壁の中で冷やされて水滴になる現象で、断熱性能が低い住宅で起こりやすくなります。
原因4:建物の立地や周辺環境
日当たりが悪かったり、風通しが遮られたりする立地も湿気がたまりやすい要因です。
建物が密集している、家の北側に高い建物がある、といった環境では、自然な空気の循環が起こりにくくなります。
湿気を放置するリスク|住まいと家族の健康を守るために
「少しジメジメするだけ」と軽く考えてはいけません。湿気を放置することは、住まいとご家族の健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
- カビ・ダニの大量発生
カビやダニは、高温多湿の環境を好みます。湿気が多いと、壁紙や家具、衣類などにカビが繁殖しやすくなり、それをエサとするダニも増殖します。これらは、アレルギー性鼻炎、気管支ぜんそく、アトピー性皮膚炎などの健康被害を引き起こす原因となります。 - 建物の構造材の劣化
結露によって発生した水分は、壁の内部や床下で木材を腐らせる「木材腐朽菌」の温床となります。柱や土台が腐食すると、家の耐震性が低下する恐れも。また、湿った木材はシロアリを呼び寄せる原因にもなり、住まいの寿命を大きく縮めてしまいます。 - 不快感と光熱費の増加
湿度が高いと汗が蒸発しにくくなるため、同じ温度でも体感的に暑く感じます。その結果、エアコンの設定温度を必要以上に下げてしまい、電気代が高くなるという悪循環に陥りがちです。
まずは試そう!今日からできる湿気対策
リフォームを考える前に、まずはご自身でできる対策を試してみましょう。これだけでも、暮らしの快適さは大きく変わります。
- 効果的な換気:2ヶ所以上の窓を開け、空気の通り道を作るのが基本です。対角線上にある窓を開けると効率的。サーキュレーターや扇風機を窓の外に向けて回し、室内の空気を強制的に排出するのも効果があります。
- 除湿アイテムの活用:エアコンの除湿(ドライ)機能や除湿機を積極的に使いましょう。クローゼットや押入れには置き型の除湿剤を設置するのがおすすめです。
- 湿気の発生源をコントロール:調理中は必ず換気扇を回し、入浴後は窓を開けるか換気扇を最低でも1〜2時間回し続けましょう。洗濯物の室内干しは、除湿機を併用したり、浴室乾燥機を使ったりする工夫が必要です。
続きは次回のブログでご紹介します!