
全ての人のためにバリアフリーを!安全持続性能で実現できる対策(前編)|岡山のリフォーム・リノベーション会社 ギビングアース
岡山市南区福田のリフォーム・リノベーション専門会社「ギビング・アース」(LIXILリフォームショップ ギビング・アース)です。
いつも弊社のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
今回はバリアフリーについて、前編・後編に分けてご紹介します。
バリアフリーとは?
バリアフリーとは、高齢者や障がいのある方々をはじめ、誰もが生活の中で感じる様々な障壁(バリア)を取り除くという考え方です。
住宅におけるバリアフリー化は、単に手すりを設置したり、段差を解消したりするだけでなく、将来を見据えた住まいづくりという側面も持ち合わせています。
バリアフリーの視点を取り入れた住まいは、現在だけでなく、将来の自分自身や家族の安全と安心を守ることにつながります。
バリアフリーリフォームの種類
住まいのバリアフリーリフォームは、住む人の状況やニーズに合わせて様々な種類があります。
主なリフォームの種類と、その目的、具体的な工事内容についてご紹介します。
【移動の安全性を高めるリフォーム】
- 段差の解消
- 手すりの設置
- ドアの改修
- 床材の変更
- 通路の拡幅
【水まわりの安全と使いやすさを向上させるリフォーム】
- 浴室の改修(洗い場を広くする、手すりを設置する、滑りにくい床材に変更するなど)
- トイレの改修(和式便器を洋式便器に変更、立ち上がりをサポートする手すりの設置、介助スペース確保のためのトイレ空間拡張など)
- キッチンの改修(シンクや調理台の高さ調整、車椅子のための足元空間確保など)
【その他のバリアフリーリフォーム】
- 照明の改善(明るさを確保、センサー付きの照明を設置など)
- 収納の工夫(高い場所の収納を下ろせるようにする、引き出し式の収納を増やすなど)
- 緊急通報システムの設置(緊急時にボタン一つで外部に連絡できるシステムの導入など)
これらのリフォームは、単独で行うだけでなく、複数の工事を組み合わせることで、より効果的なバリアフリー化を実現できます。
専門家と相談しながら、ご自身の状況や将来のニーズに合ったリフォームプランを検討することが大切です。
介護保険住宅改修について
介護保険では、要介護認定または要支援認定を受けた方が、自宅で安全かつ快適に暮らせるように行う住宅改修に対して、費用の一部が支給される制度があります。
これは、バリアフリーリフォームを行う上で非常に重要な支援制度となります。
1. 支給対象となる方
介護保険の住宅改修費が支給されるのは、以下の要件をすべて満たす方です。
- 要介護認定または要支援認定を受けていること
- 改修を行う住宅が、ご本人の住所地であり、実際に居住していること
- 過去に同一住宅について、介護保険の住宅改修費の支給を受けていないこと(原則として1回限り)
2. 支給対象となる工事
介護保険の住宅改修費の支給対象となる工事は、以下の6種類です。
- 手すりの取付け
- 段差の解消
- 滑りの防止及び移動の円滑化等のための床又は通路面の材料の変更
- 引き戸等への扉の取替え
- 洋式便器等への便器の取替え
- その他上記の住宅改修に付帯して必要となる住宅改修
上記に該当する工事を行う際は、介護保険の住宅改修費の申請を検討しましょう。
3. 支給限度額と支給額
介護保険の住宅改修費の支給限度額は、20万円です。
このうち、原則として9割(所得に応じて8割または7割)が介護保険から支給され、残りの1割(または2割、3割)が自己負担となります。
例えば、20万円の住宅改修を行った場合、自己負担額は原則として2万円となります。
4. 申請の流れ
介護保険の住宅改修費の支給を受けるためには、工事着工前に申請が必要です。一般的な申請の流れは以下の通りです。
- ケアマネジャーへの相談
- 業者への見積もりの依頼
- 必要書類を集めて事前申請
- 市町村による審査・承認
- 工事の実施
- 事後申請
- 支給決定・支払い
介護保険の住宅改修制度を賢く活用することで、経済的な負担を軽減しながら、より安全で快適な住環境を実現することができます。
まずはケアマネジャーに相談し、制度の利用について検討してみることをおすすめします。
今回のブログはここまで!
次回は、安全持続性能の内容とバリアフリーの関係性について解説していきます。